2002/06/21 FRI |
午後1時 アカデミックな喫茶店にて 大学の近くに進々堂という喫茶店がある。大学に入る前から、この店のことは知っていた。場所も確認した。だが、大学に入ってから2ヶ月も経つのに行く機会がなかった。前週行った店で日替わりランチを食べた後、 友人に電話し、ここでコーヒーにする。彼はここに来たことはあるらしい。ここも風格のある建物で昔の文献にも出てくるらしい。東京出身の彼が京都に来たのは京都が好きだからでだろうか。 カフェ・オ・レとフランス人っぽく頼む。彼が頼んだクロワッサンは美味しそうだった。生地が伸びるらしい。この味わいで100円ですぜと言われて、私も頼む。アツアツで出てくる。確かにうまい。さて喫茶店でコーヒーを言うと、カップの取っ手は左を向いている。右利きの私はいちいち回さなければならない。始めから右向きにしてくれればいいのだが。このことを友人に言うと、まだまだお子ちゃまだなぁと言われた。左手でコップを持ちながら、右手は書き物をするのだという。私はそんなに器用ではない。それにしても、この店のレトロな雰囲気は、人を君何々したまえといった口調でしゃべらせるほどであった。明治大正時代を感じさせる店である。 |
2002/06/17 MON |
午後6時 大学の裏にて 自分の所属するサークルの部室を見に行くために、はるばる一駅先の近くまで行くが、見当たらず。帰ろうと思ったとき、明日高校へ戻る時に持っていくみやげのことを思い出す。普段使わない道を使って近道を試みる。いつもと違う風景に少し新鮮さを感じた。徒歩十分、大学の裏に着いた。裏側にきたのは、初めてだ。 見たことのない建物の下に、見たことのある影がいた。友人であった。彼はここでゼミのプリントを作るのだという。立派な建物だと言うと、重要文化財だと彼は言う。東京出身の彼の方が、京都については詳しい。西田幾多郎が退官式をしたのもここだと言う。コピー機がうまく動かずとまどうが、私がリソグラフの使い方を知っていたので、プリントはとても早くできた。お礼にジュースを一本ごちそうになった。 |
2002/06/16 SUN |
午前11時 予備校のエレベーターホールにて
なぜ引き受けてしまったのか。日曜日の朝からのバイト。先々週の私は一体何を考えていたのやら。いつもなら11時ぐらいまで寝ているのに。まぁ、よい。今日は 予備校のイベントがあった。大学受験突破にあたってのガイダンスみたいなものだ。もちろん保護者つき。本日の私のお仕事は案内係であった。中学生の方は4Fになります。といった感じで行う。私は、ここには高校3年のときに入ったのであるが、中学から来る熱心な人もいるものだなぁと思った。中学生を見ながら、ふと思った。彼らが私の段階に上がるまでの距離は、あまりに長い。高校の3年間は中学の3年間より短いとよく言われる。確かに、そうかもしれない。ただ、この中学の3年間というのが、妙に長かった気がする。それは、夜遅くまで受験勉強をしてやっと合格した中学が、思っていたものとは違っていたという現実をすんなりと受け止められなかったからであろうか。 |
2002/06/13 THU |
午後11時 大学の近くにて
雑誌で見て、以前から気になっていた喫茶店がある。時間に余裕のある時にでも行こうと思っているうちに、ついに6月になってしまった。今日は二限が空きである。大学から徒歩15分の喫茶店。昼ご飯には、少し早い時間だから客はまだ誰もいなかった。カウンターに座る。 店員は若い姉ちゃん二人。本日のランチ700円。メインを聞けば、豚肉の生姜焼きと姉ちゃんが言う。まぁ、外れることはないだろう。注文する。 雑誌には、ブルーズ喫茶と書かれていた。誰の歌かは知らないが、確かにいい音が鳴っている。「学生さん?」話し掛けられた。「えぇ。」「明日はワールドカップですねぇ。」「僕は、明日はサッカーのために昼で帰ります。」「いいですねぇ。」などと世間話をする。量は思ったより少し少ない目であった。しかし、私はカフェのご飯というものに、量は求めない。 店員は、昼の準備を始めたようだ。私は少し早く来すぎたのかもしれない。店員の背中を見ながら、料理のうまい彼女ができるとこういう時間が過ごせるのかなぁと思った。ランチは美味しかったから、気をよくしてチャイを追加した。いい店を見つけた。 |
* 七月へ(まだです) *
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